北向庚申 伊勢市辻久留

伊勢市辻久留といえば 宮川沿いに県道を遡っていって コメリのあたりだろうと思っていたのですが 度会橋を渡ってすぐ南に100mほども入ると もうそのへんは辻久留なんですねえ
ええ? 中島町でしょう? 二俣町かも? と納得がいかなかったのですが 地図を見ると なるほど 南北に2kmほどの弓なりに伸びた町なんだ 辻町と久留町を併せ呼ぶようになったのですね

この辺り 車を停める場所を見つけるのに苦労しましたが
目的地の北向庚申堂は公民館のすぐ隣にあります

中央に安置された大きな青石に青面金剛さんが刻まれています
一面二譬の青色金剛さんです
二手の青面金剛さんはお目にかかったことありませんねえ
上部左右に日月 左手に剣を 右手に宝輪を持ちます
腰から下は机に隠れて見えていません 石の上部 三分の二程度が見えている感じです
堂内の由緒書きを下に引用しておきます

北向庚申 (辻久留庚申堂)

この庚申堂が、現在地に移ったのは、八十年ほど前のことで、通称北向庚申と呼ばれている。北を向いている庚申堂は、全国でも珍しいので、この呼び名がある。
堂の正面には、市内で最も大きい青面金剛像(石像)が安置されている。これには天和三癸亥十月廿二日(1683年、三百年前)と刻まれている。この像の両側には、小さな線刻の庚申と半肉彫りの青面金剛像が祀られている。就職進学、商売繁盛にご利益があるとして、お詣りが多い。お堂の扉に猿を型取った縫いぐるみがつながって、ぶらさげられている。これは、願望が満たされた時に、お礼として捧げられたものだという。伊勢市では、最も信仰の篤い庚申さんの一つと言えるであろう。

現地案内板より引用

由緒書きの中では「猿を型取った縫いぐるみ」とありますが
壁にはこんなものが吊るされています

格子戸越しに写真を撮っているので みんな同じアングルです
天和三年(1683)の刻銘があり 伊勢市内の青面金剛さんの中では最も古い像のようです

お堂の前で整列している地蔵さん 六地蔵さんのように並んでいますが

一体は阿弥陀さんのようです
珍しいなあ

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