岩脇公民館の青面金剛 津市白山町川口

宝永五年戊子二月十三日 岩脇講中
と江戸中期の刻銘があります
在銘の青面金剛さんの中では 古いものだろうとおもいます
それにしてもすごい迫力です 驚きました

青面金剛さんの頭髪は 『聳え竪ち火炎のごとき色をなす』 というのがお決まりで
その怒髪が天を衝く様子を 三角形のとんがり頭で表現されることが多いですが
こちらの青面金剛さんは 髷を結ったような頭です
上半身は裸で 立派な太鼓腹を見せています
この青面金剛さんは 力士の姿で造られたものではないかなあ  
お相撲さんも そもそもは神の依代として邪気を払う人たちですから

一面四臂の儀軌に適った姿なのですが じつは四臂の青面金剛さんは ほとんど見かけることがありません ここ川口のあたりでも 大半は六臂の青面金剛さんです
日月を刻んで 
右手に宝輪と蛇 蛇もありそうであまりない 珍しいですね
左手に長い柄の戟と人でしょうか この杖のような長い柄の戟もあまり見かけませんね
お猿らしきものが二匹 足元にかしずいています 

とにかくすごい庚申さんでした
庚申さんのファンの人がいたなら 一度お詣りされることをお勧めします

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