医王寺のあたりは古代には川口関や川口頓宮があった場所と考えられています
その川口頓宮で大伴家持が詠んだ歌が万葉集に残されています
十二年庚辰の冬十月、大宰少弐藤原朝臣広嗣の謀反して軍を発せるに依りて、伊勢国に幸しし時に、河口の行宮にして内舎人大伴宿祢家持の作れる歌一首
河口の野辺に廬りて夜の経れば妹が手本し思ほゆるかも
写真は医王寺のある丘の南の裾の山神さんです たくさんの神さんがお祀りされていました
大きな祠や小さな祠と並んで 三面六臂の青面金剛さんが立っています
摩耗が進んでいて 持物はほとんど分かりません
左手で人を持っていることだけが辛うじてわかります
踏まれている鬼の下に 猿が見えています
左は錫杖を持たない地蔵さん 両手で宝珠を捧げ持っているでしょうか それとも合掌をしているのでしょうか
右の仏さんは よく見ると肉髻の盛り上がりがあります 印相はよくわかりませんが 下品の阿弥陀さんでしょうか
ほかにも役行者さんやら 薬師さんやらが並んでお祀りされています
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