慈眼寺の青面金剛 津市白山町上ノ村

津市白山町上ノ村慈眼寺の青面金剛

二本木の辺から垣内の辺まで 初瀬街道は古道のルートをけっこう残しているので
それを辿って歩いてみるのもおもしろいだろうなとおもうのですが
もう無理かな 体力が
二本木〜中ノ村〜上ノ村と辿って来ると 成願寺の門前を通って
国道を横切って左に大村川を見ながら古道を進んでくると
右手に民家のような小さなお寺が見つかります ここが慈眼寺です

津市白山町上ノ村慈眼寺の青面金剛

石仏や祠が並ぶ中に 地蔵さんに挟まれた青面金剛さんです
舟形光背の庚申さんなので パッと見ただけでは 見落としてしまいそうです

津市白山町上ノ村慈眼寺の青面金剛
津市白山町上ノ村慈眼寺の青面金剛

摩耗も激しくてはっきり言い切れませんが 一面四臂のようです 
陀羅尼集経には 『一身にして四手』とあるので 
儀軌にかなった姿なのですが とても珍しいですね
持物のほうは
左手に剣と羂索でしょうか?
右手に法輪と弓を持ちます
陀羅尼集経にある 『左辺の上手は三股叉を把り 下手は棒を把り 右辺の上手の掌には一輪をつまみ 下手には羂索を把る』
というのに割と近いですね
法輪を右手で掲げていることと 邪鬼を踏んでいないということは
同じ白山町の南出信蓮寺の青面金剛と共通する点で
あまり見かけないパターンです

津市白山町上ノ村慈眼寺の青面金剛

地域によっては規格化された既製品のような庚申さんもよく見かけますが
白山町は多彩でバラエティーに富んでいます 
おもしろいなあ

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