向庚申さんは 山田野の最も南に位置する庚申さんです
在所道の傍らで常夜燈と並んで立ってますいます
祠の右側に『願主山田???』と見えていますが
願主山田野村⬜︎⬜︎中
寛保四甲子年二月十二日
と刻銘があるそうです
左側の常夜灯には
延享四卯年
八月十四日
とあって 江戸中期の同じ頃 常夜燈が庚申さんの四年後に作られたことがわかります
※「はくさんの石造物ー八ツ山地区編ー 白山町教育委員会」
三面六臂の青面金剛です
左手で人と法輪を持っていますが
他はよくわかりません
鬼も踏んでいないようです
民家もまばらな野道の傍らで 何をして見えるのでしょうか
立地からは 塞の神さんというふうでもありません
帰ってから地図を見たりして考えていたのですが
津市のため池ハザードマップを見ると
このあたりも上流のため池が越水すると 浸水するのですね
前回の上出の庚申さん 前々回の宮ノ前の庚申さん
二つの庚申さんらは 灌漑用水路と関係があるのかなあ と考えましたが
ひょっとすると 常夜灯に灯りをつけて 水害を見張っている庚申さんかもしれません
道から見ると背中しか見えません
昔は庚申さんの前を道が通っていたのでしょうね
コメント