
八知の仲山神社の前に 小さなお堂があります
神社からは少し南の海禅寺のお堂で
小さな地蔵さんらと一緒に 二基の六地蔵石幢がお祀りされています
以前は水色で塗られた可愛いお堂でしたが 今日来てみると塗り替えられていて とてもシックですね

お堂の右隣に立つ庚申さん
子供にような顔で笑っているように見えます
一面六臂の青面金剛です
右手に剣 戟 箭 左手に人 法輪 弓ですね
お堂の中の六地蔵石幢です
左側の背に高い石幢は単性石幢ですが 龕部がずいぶんいびつな形をしています
右側の石幢は重制石幢の龕部だけが残ったものです 笠石から上は別物です
このようないびつな形を残した石幢は 美里町家所にも一基残っています
左側が八知仲山神社前の石幢 右側が美杉町家所の石幢
江戸時代に入ると綺麗に彫成された単性石幢が伊勢を中心に流行しますが
ここの石幢は三重県内で単性石幢が現れるごく初期のものでしょうね 室町中期頃と考えられています

お堂の前の仲山神社
庚申さんの立つお堂のあたりは 別当寺があった場所なのかな
仲山神社の祭神はというと 金山彦命ですね この辺りで鉄とかが採れたのかもしれません
有名な「ごんぼ祭り」の仲山神社は 同じ美杉町内でも下之川の仲山神社です
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