
県道久居美杉線が国道422号線と合流する場所が奥津の谷口の集落です
その昔 奥津の旅籠を出た参宮の旅人は
ここ谷口のあたりまでくるとそろそろ宿場の街並みも途絶えて
いよいよこの先は 難所 飼坂峠です
この辺りで きっとため息をついたのでしょうね
その谷口の在所が尽きるあたり 街道から伸びる参道を登ったところに正念寺があります

山門を入って 外からご本尊にご挨拶をして 境内の墓地を抜けてお寺の西側に出ると
小さな境内社と いくつかの石仏の集積が見えます
中央に阿弥陀三尊 一光三尊式の阿弥陀さん 珍しいな
右手に役行者が座っています
そして左手に庚申さんの姿も見えています

自然石を積み上げた石龕の中の庚申さんです
立派な石龕です このような庚申さんは初めてですね
太郎生のあたりで見かけそうな風景です
ニョロニョロが嫌いなもので 一歩も動けません そのせいで ほぼ同じアングルです
この青面金剛さんは 比奈知や長瀬のあたりで見かける石仏と よく似ています
一面六臂 持物は詳しくはわかりません
少し前屈みに蓮台を持つ観音さんのような 独特の造作です
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