
松阪市甚目町 はだめちょう と読みます
雲出川の南岸のそれほど大きくはない農村です
愛知県のあま市に甚目寺というお寺があります 名二環に甚目寺インターチェンジってありますよね あの甚目寺です 昔はお寺の近くまで入り江が入り込んでいたそうで 漁師の網にかかった黄金の観音さんをお祀りしたというのが甚目寺の始まりといいますが その観音さんは 飛鳥時代に廃仏派の物部守屋と中臣勝海が海に投げ捨てた三体の仏像のうちの一体といわれています
ここ甚目町にも甚目寺の縁起譚に関わるはなしがのこっています この辺りには白鳳時代に観音寺というお寺があったそうで そのご本尊が雲出川の出水で流出して あま市の甚目寺に漂着したという言い伝えです いつも前置きが長くなってしまいます
甚目町の甚国寺にやってきました 境内の入り口に数基の小石仏が並べられています

一番外側に並べられた庚申さん 三面六臂の青面金剛です
首の下で断裂していて 補修されていますが
上に掲げた左手にあるはずの法輪が 意図的に消されているようにもみえます
右手に鈷? 戟? 箭 と左手に人 多分法輪 弓
隣の石には
享保十五庚戌正月
とありますが この紀年銘は庚申さんとは関係なくて

馬頭観音ですね 珍しいですね
白山比咩神社に一基あると 聞いたような気がしますが
わたしは乗馬の観音さんには初めてお目にかかりました

お堂の中のこちらは たぶん阿弥陀さんですね

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