寳積寺の青面金剛 松阪市嬉野天華寺町

嬉野天花寺町 
天華寺山と呼ばれる丘陵地の裾に沿って 久居街道が町を南北に縦断しています 
街道の西側の丘陵上には近年工業団地が拓かれていて
街道の東側 中村川までの間に広がる沖積地にある集落が天花寺町の在所です
久居街道の名松線の踏切の少し南に 大正時代頃まで古代寺院の心礎や礎石が残っていたそうで
そこが飛鳥時代創建の天華寺廃寺跡で 町名の由来でもあります

さて 天花寺の在所のほぼ中央にある寳積寺
境内の端に役の行者の祠と並んで建つ庚申祠です
中には三面六臂の青面金剛さんが睨みを効かせています

頭上に日月
右手に剣 戟 箭
左手に人 法輪 弓
足元は草花に隠れて見えません
祠の内部右側に
享保十己天 念仏講中
と刻銘があるようです
※『嬉野史 文化財・民俗編』 P435

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