神の渡る瀬と考えられたのだろうか 宮川が大きく湾曲している外側の狭い平地である
西には山地が迫っているので 国道も鉄道も この湾曲部の平地に集まってくる
国道42号線から旧熊野道を辿って神瀬の集落へ入っていくと すぐに見つかる覆堂です
ここからが猿木坂 たくさんの熊野詣での旅人が この坂道を下っていったはずです
横に長い長屋風の覆堂ですが 右側に四つの小さな社と 左端が庚申さんです
社の神さんは 右から 山神さん 皇大神宮 津島天王
三面六臂の青面金剛
頭上に日月
右手に剣 戟 箭
左手に人 法輪 弓
このあたりの青面金剛の標準的なデザインですが
足元は鬼だけで 鶏や三猿の姿は見えません
頭上と足元の二ヶ所で断裂していて 補修してありますが
鬼の彫られている石だけが色が違っていて別材のようです
元は鶏も三猿もいたのかもしれません
コメント