
「とつか神社」と読みます
延喜式に記載された國生神社(くなり)と同一もしくはその後裔と比定される神社です
祭神は須佐之男命 倉稲魂神 埴安神と 後に合祀された八柱神社の八柱です
倉稲魂神は うかのみたまのみこと 穀物・食物の神です 稲に宿る女神です この地は 孝徳天皇の代(649年)に 度会の山田の原に遷されるまで神庤(かんだち)と呼ばれる神宮の御厨があった場所ですから ここで 御倉神(みくらのかみ)として祀られています
埴安神は 伊弉諾尊 の子で 土をつかさどる神です 神社の隣には今でも神宮土器調製所があります 蓑村は皇大神宮御鎮座当時から神宮で使う土器を作ってきた特別な土地です


本殿への階段の手前 手水舎の隣に庚申堂がありました
入り口の鳥居からまっすぐ続いてきた参道が ここで不自然に左に折れ曲がって本殿に続いています
須佐之男命をはじめ 国津神系の祭神なので 参道を屈曲させた角地に塞の神を置いて
荒ぶる神がさまよい出ることを防いでいるようにみえます

一面六臂の青面金剛です
斎宮のあたりの青面金剛と同じように 持物はとても薄い肉彫りです
頭上に日月
右手に剣 戟 箭
左手に人 法輪 弓
鬼の左右に三猿が見えています


コメント