浄眼寺の青面金剛二基 松阪市大阿坂町

浄眼寺は阿坂城跡への登り口にあるお寺です 阿坂城跡は 松阪の人は「白米城」と呼んでいます 北畠満雅が阿坂城に籠った時 幕府軍は阿坂城を包囲して水の補給を断ちました 城内にはほとんど水は残っていなかったのですが 馬の背に白米を流して 水があるように欺いたという言い伝えがあります 浄眼寺はその北畠氏の菩提寺でもあります

山門のすぐ外に建つ小さなお堂 中には青面金剛が立っていました 並んで立てられた卒塔婆には「青面金剛大童子塔」とあります

額の上で割れてしまっていますが 日輪が残っています
三面六臂で 右手に独鈷? 索? 蛇のようにも見えます そして 三叉戟 箭 
左手に人 弓 第二手は割れていて分かりませんね
廃仏の際にでも 法輪の部分を割り取ろうとしたような気もします

光背の左右に三猿 足元に鬼 その左右に鶏もいるようにもみえます

本堂の裏手にまわってみると 池を巡るようにたくさんの石仏が並んでいました

西国三十三所の観音さんですね

そして 僧墓のあたりまでくると もう一基の青面金剛が立っていました
ずいぶん痛んでいますが 三面六臂の像ですね

右手真手はよくわからなくなっています あと 三叉戟と斧
斧を持つ像は珍しいとおもいます 

左の面はさらに痛んでいます
法輪と弓がかろうじて見えます あとたぶん人を持っているでしょうね 

廃仏の折に受難されたのか 痛々しい姿の 青面金剛

コメント

タイトルとURLをコピーしました